ミュージカルしゃばけ弐 感想

ミュージカルしゃばけ弐、観劇してきました。

 

千秋楽観劇後からじわじわきてるテンションのまま感想を書きます。

あらすじはこちら

ミュージカルしゃばけ

 

・畳紙

お雛役の岡村さん歌上手すぎて…!

公演前のイベントで平野さんか藤原さんが「同じ事務所の藤田玲くんが岡村さんのことを「まじでやばい(レベルで歌の上手い)やつが事務所に入ってきた」とおっしゃっていたそうですが聞いて納得。まじでやべえ。

お雛の寂しさや孤独、そして最後に本当の居場所をみつけた時の嬉しさみたいな感情が岡村さんの歌声を通してダイレクトに響いてきて、「あ、ミュージカルってこういうことなんだ」と歌でお芝居をするということの本質を体感しました…

(岡村さん、歌唱だけでなく普通にお芝居している時のお声もめちゃめちゃ可愛らしくて耳が幸せでした)

屏風のぞきに化粧をやめればいい。簡単な話じゃないかと言われた後のお雛の「わかってるわよ!…でもできないのよ…」という消え入りそうな心の叫びは、それが化粧じゃなくて他の何かに一度でも病的に依存したことがある人なら痛いくらいわかる気持ちじゃないかなぁと思ったし、お雛に嬉しいことがあったり幸せそうに笑っている顔を見て「良かったね;;;幸せになってね;;;」と勝手に感情移入しながら見てしまいました。

藤原さん演じる屏風のぞきの、人間の事など興味はないと言いながら悩んでいるお雛を突き放せない人情味溢れるキャラもとても素敵でした。

屏風のぞきとお雛の掛け合いがコミカルでテンポが良くて、毎回クスッと笑えて大好きなシーンです。

 

・空のビードロ

松之助役の平野さんビジュアル撮影時は「(中の人の)インテリとプライドの高さが滲み出ている」的な事を言われたそうですが

 

松之助全然そんなことなかったよ~~~~!!!

薄幸が着物を着て立っていたよ!!!!

 

伏し目がちな感じとか物音にすぐビクッてなる所とか、何を言われても文句を言わない(言えない)所とかおみつの偽りの優しさにコロッとなりかけるところとか、所作の全てが薄幸の青年でした。

自分は天涯孤独だと思っていた松之助が腹違いの弟 一太郎の真の優しさに触れた後の本気で嗚咽を漏らしながらの平野さんの演技は、それまで松之助が抱えていた圧倒的な孤独や絶望の闇が希望の光となって一気に溢れだしたような、受け止めきれない程の感情の開放というか。

ラスト暗転する直前の笑顔が最高で、毎回「守りたい、その笑顔…」と思って見てました。

東屋の奉公人ズもいいキャラ揃いで、特に平太可愛かったです~!

千秋楽の一言挨拶で「平太は原作にはないキャラで、最終稽古までどういう演技プランでいこうか迷っていた時に良くんに「このこの~~ww」とか「やべえ」とかやってみたらってアドバイスをもらった」みたいな事をおっしゃっていたのですが、平太のチャラな若者キャラめちゃめちゃ可愛かったし、心情的にしんどいシーンも平太のおかげで和らいでいたりしてとても大切な役割だったのではと!

あと、前述のイベントでも藤原さんと平野さんが言っていた与吉の最後のセリフもとっても良かったです。石井ちゃんの与吉の、ちょっと腹立つけど憎めない感じが好きです。

 

最後に。千秋楽のトリプルカーテンコールでおそらく本当は藤原さんと平野さんのお二人だけ出てきて挨拶して〆る予定だったぽいのを、客席のスタオベを見たお二人がめちゃめちゃ嬉しそうに「ねえみんな~!!出てきて!!」みたいにもうマイクを外していた他のキャストの皆を呼んでた様子がとっても可愛くてですね…。

舞台と客席って近いけれどリアルタイムで「楽しかった!」って思いを直接伝えられる機会も手段もなかなかないので、本当に楽しかったと思える舞台で起きるスタオベって素敵だなと思いました。

 

参も楽しみです!

願わくば植ちゃんの一太郎と平野さんの松之助の兄弟が舞台上で揃っているところが観たいです!弐の兄弟シーンがとてもよかったので、今度は声だけでなく実体を伴う植ちゃんの一太郎と松之助が並んでいるところが観たいのでくりえさんお願いします~!

 

10/31までニコ生も購入視聴できますのでもしよかったら是非。

「ミュージカル「しゃばけ」弐~空のビードロ・畳紙~」チケット販売ページ - ニコニコ生放送

 

 

観終わった後みんなに優しくなれるような、雨だった空が晴れていくような素敵な舞台でした。